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自然ゆたかな江田島でマルチな仕事

水口 智博さん

【家族構成】
本人(20代)
【移住暦】
3年目
【仕事】
映像制作・邂逅飯店・クラウドファンディングの伴走支援・インバウンド向けツアーガイド

自然を求めて。祖父の故郷・江田島へ

大阪出身、北海道から移住された水口さん。大学を卒業されてからは、ゲストハウスを起業。折り悪くコロナ渦で宿をたたんだあとは就職して北海道へ移住。バリバリ働いていたそうですが、ちょっと自分を見失い気味でした。そんなとき、支笏湖の自然に癒されていたそうです。

「自然のあるところで暮らしたいと思ったんです。そこで思い出したのが、祖父の故郷の江田島で。」

知らない場所・行ったこともない。もともと祖父もずっと大阪で、本籍だけが江田島。
そこで、フウドの後藤さんにコンタクトをとって、さっそく来てみたそうです。

(※一般社団法人フウド…江田島市を拠点とした地域密着型のまちづくり団体。コミュニティスペースフウドを拠点に、市から委託を受けている移住支援・空き家紹介、その他観光事業、海づくり事業、人材育成事業などに取り組む。)

とんとん拍子に、フウドで働くことになった水口さん。経験を生かして、移住者さんのサポートや「貸別荘セトロ」の運営など、活躍します。
フウドで働きながら、映像制作や中華スパイスのお店「邂逅飯店」の出店など行い、2024年の4月にフウドを退職。クラウドファンディングの伴走支援・インバウンド向けツアーガイドとしても働きつつ、独立します。

「現在はフリーランスとして4つのわらじで仕事しています。」

地域でマルチに仕事をすること

映像制作・邂逅飯店・クラウドファンディングの伴走支援・インバウンド向けツアーガイドと様々な活動をされている水口さん。

「フリーランスとしてメインの活動は映像制作で、江田島市や広島市で企業や個人、行政といった様々なクライアントさんと一緒にお仕事をしています。邂逅飯店は、もとはノリで始まったところもあるようなものだけど、いわばこれはライフワーク。麻婆豆腐やスパイスが好きでやっているところです。これからも大切にしていきたい仕事ですね。」

移住してこられた2022年から、フウドで働きながら映像制作とスパイスの仕事もやってきた水口さん。これだけだと収入的には不安なところもありましたが、軌道に乗ってきたといいます。

空き家をもらっちゃう距離感

様々な活動をしながらも、地域にも溶け込んでいる様子です。水口さんは近所の方から空き家をもらってくれないかとの申し出を受けます。

「いま改修している空き家をもらうっていう話は、それこそ2024年の年明けくらいにいただいて。ここを拠点に自分のやっている活動を場所として表現できればと思って。」
具体的なところは考えながらやっているんですと笑う水口さん。

いまのところ、宿泊できる場所にはしたいというのは決まっているそうです。

「中長期滞在で、観光以上移住未満でやってきたいです。シェアハウスのような、リゾートバイトのような、自分のやりたいことをここで発揮する場所にしたいです。そういう人たちが来て、コミュニティとしても、この場所が機能するかな。」

これから移住を検討される方へ

それだけでなく、今後もいろいろとやりたいことがあるようです。

「まだ考え中ですが笑。体験宿もおもしろいと思っています。畑があるので、チリアンドファームステイみたいな、唐辛子農家さんのところに泊まると思ってもらって、唐辛子を収穫して、みんなで火鍋を作るとか。」

邂逅飯店として、スパイスをたっぷり使ったおいしいごはんを出店する水口さん。それだけでなく、同じ沖美町のポタジェ&レストラン「bricolage17(ブリコラージュディセット)」さんとコラボして、オリジナルのラー油を作るワークショップなども予定しているそう。

島だけど、意外と大きいから

だれかがなにか始めても、意外と大きいから分散してバッティングしない。そこが江田島のいいところなんじゃないかなと話す水口さん。

江田島市は島だけで一つの市になっていて、4つの町に分かれています。そこに航路や橋があり、広島市や呉市といった近隣の都市とつながっているユニークな島。
都会よりも人と人のネットワークは密で、そのぶんそれぞれの存在感があるということですね。

「自分の強みが発揮できるというか。たとえば動画クリエイターで、動画を作れるっていうスキルを持っている人がいても、都会では競合が多かったりして埋もれちゃう。でもここの地域に来ると、活躍できるというようなところもあるかなと。もちろん、島ではフリーランスとして一つの仕事だけで生計を立てるのは難しい面がありますが、仕事を掛け合わせていくことで、個人でも活動していける一つの例になれたらと思っています。」

<2025年3月掲載>

沖美町(三高)はどんなところですか?

隣近所のいい距離感っていうか、近すぎず、 遠すぎない。いい距離感があります。隣のおばあちゃんとおしゃべりしていっしょにコーヒー飲んだりしていて。

三高のお好み焼き屋さんでも「邂逅飯店」の出店をしたり。地域に溶け込みながらやっていきたいです。

江田島で暮らしてみて驚いたことは?

家賃は安いです!大阪の感覚で言うと、広さのわりにすごく安い。3LDKでこれ?みたいな。すごく驚きましたね。

それから、地域の方との関わりのなかで、上の年代の方とも、お子さんとも関わることが増えたこと。これも都会の暮らしとは違うところです。