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#みんながみんなの推しになれたら!

THE プロジェクト交流会兼食事会兼勉強会「島ラボ」

峰尾さんは江田島市地域おこし協力隊の第1期生で、現在オリーブの栽培とオリーブオイルの販売をされています。
早稲田さんは能美町中町の港にほど近い古民家で体験民宿NORAと喫茶のらを経営。観光ツアーの造成などもされています。

そんな二人(と仲間たち)が2024年に始めた「島ラボ」は、交流会兼食事会兼勉強会のようなもので、おおむね月に1回のペースで話し手の方と地域のごはんやさんを招待して、食事をしながらお話を聞いたりお互いのことを話したりするというもの。

▲峰尾さん(左)、早稲田さん(右)

「知っているけど、会ったことがない」から始まった

――「島ラボ」を始められたきっかけは?
「ここ数年ですかね、島に移住してくる人やお店を開く人がすごく増えてきましたよね。昔は新しく来た人がいれば、すぐに紹介してもらえたり顔を合わせる機会があったんですけど、今は『名前は知っているけど実際には会ったことがない』っていう人がどんどん増えてきて……。
島のなかでも趣味や仕事のカテゴリ分けでグループができて、それって都会みたいじゃないですか。それじゃもったいない、夜ご飯食べながらでも、いろんな方とお話するような機会があったらって思ったんです」と峰尾さん。

こうして始まったのが、月1回の「島ラボ」。気軽に集まり、互いの顔を見て話せる場所をつくることができました。

飲食店の人も来られるように「平日の夜」

――開催は土日ではなく平日なんですね。
「そうなんです。飲食店をされている方にも来てほしかったので、あえて平日の夜にしました。最初は5人くらいで始められたらいいかなと思っていたら、初回から30人も集まってびっくりしました。」と峰尾さん。

▲参加の呼びかけはSNSやポスターが中心

全員が話せるように

――運営で心がけていることは?
「集まる全員に話してもらうようにすること、ですかね。

冒頭に1人1分くらいの自己紹介をしてもらうんですけど、そこで好きな食べ物について話してもらうとか、ちょっとした工夫で場が和みます。そのあと、ゲストに30分くらい話をしてもらって、食事をしながら交流してもらう時間があって。

最後にもう一周一人ずつ感想や自分のやっているおもしろいことについてPRしてもらっています。初めて参加した人に交流会の感想を言ってもらってまとめることもあります。」と峰尾さん。

一方的に話を聞くだけではなく、全員が少しずつ声を出せる場づくり。声の大きい人だけがしゃべりつづけることにならないよう工夫しているという。

情報が広がる、行動につながる

会に参加することで、単なる顔見知り以上の関係が生まれている。
「たとえば島にどんな工務店があるのか、どんなサービスがあるのかって、移住してきた人はなかなか分からないですよね。でも島ラボのこの場で誰かが紹介してくれると、『そういう人がいるなら頼んでみよう』ってなる。
逆に地元の人も、新しい人の思いや活動を知ることで『行ってみよう』『手伝おう』って行動につながることもあるかと。」と早稲田さん。

人口減少やお店の維持といった地域課題についても、自然と話題に上る。
単なる交流会ではなく、「これから一緒にどう暮らしていくか」を考える小さなきっかけが積み重なっている。

つながりが広がる場

参加者は毎回固定されているわけではない。およそ3割は入れ替わりつつ、常連と新顔が混ざり合う。
「広島市や呉市から来る人もいて、島外とのつながりも広がっています」

ひょんなことで島を訪れた人が参加し、思いがけず知り合いができて関係が深まることもある。観光で訪れるのとまた違うつながりへと育っていくのだ。

それぞれのペースで、無理なく関わりを続ける場

――参加者の雰囲気はどんな感じですか?
「前向きで元気な人が多いですかね。よく、『わたしは地域活動を何もしていないから行っていいのかわからない』と言われてしまうこともあるのですが、本当に誰でもウェルカムです。
参加してくれる方は、移住したての方から移住を考えている人、それから意外にも福祉職の方もよく参加してくれます。

やっぱり、『何かしたい』『新しいヒト・モノ・コトと出会いたい』『つながりがほしい』と思っている方の参加が多いかもですね。
会が終わって帰るとき、みなさんがすごく元気になって、笑顔で帰っていくのが毎回印象的です。『行ってみようかな』と思ってくれた方がそれぞれのペースで、ふらりと参加してもらえると嬉しいですね」と峰尾さん。

年齢層は20~70代までさまざま。世代を超えて馴染み、一緒に時間を過ごしている。

余白を残しておく

「島ラボ」は、グループとしての目標や大きなコンセプトなどは特に設けず、運営メンバーも日々雑談しながらその回ごとの方向性を決めているとのこと。

そこに余白があるからこそ、参加者どうしにも小さなコラボレーションや自主的な活動が生まれている。

「好きな食べ物の話からはじめて前向きにお話をしてもらうと、みなさん自分を主語にして話し始めてくれるんです。これがやりたい!という気持ちをお互い聞いていると、『それいいですね』『手伝います』という声が聞こえてきたり、自分のことを応援してくれる人に出会えたり、困りごとが解決するヒントを得たり。

みなさんがそれぞれみなさんを推して、やりたいことの実現に近づくような場だったらすごく素敵だなと思っています。」と峰尾さん。


いつのまにかそういう場所になっている、その感じが素敵ですね!