ページトップへ戻る

地域おこし協力隊

小林 純さん ご夫婦 

【家族構成】
本人(30代)、妻(20代)
【移住暦】
2年目
【仕事】
本人/島内に自転車で通勤、妻/広島市へ通勤

海外での経験、そしてある朝の新聞

現在、江田島市の地域おこし協力隊として江田島市で暮らす小林さん。
青年海外協力隊の理学療法士隊員として東ティモール民主共和国で活動した経験の持ち主です。そんな小林さんに江田島市に移住することになったきっかけをお聞きしました。

「東ティモールでの2年間では多くの経験をしました。一言でいうと、人生観が変わるほどインパクトのある経験でした。」

東ティモールから日本に帰国して数か月後のある朝、小林さんが新聞を読んでいて目に留まったのが『江田島市が地域おこし協力隊を募集』の記事。そこには「外国人市民と日本人市民が交流していくための仕掛けづくりや、行事等を通じた外国人市民への情報提供や連携などが主な任務」と書かれていました。

「私自身が東ティモールで外国人市民として生活して気付いた経験を、江田島市に来ている外国人市民のために活かしたいと思い応募しました。」

もうひとつの出来事

「うちの父の出身が沖美町なんです。おじいさんとおばあさんが今も沖美町に住んでいるのですが、豪雨で断水になったときの二人の生活を見たことも、地域おこし協力隊に応募した大きな理由です。」

平成30年7月の西日本豪雨災害で、江田島市も大きな被害を受けました。各所でがけ崩れが起こり、断水も長い間続きました。そんな状況でのおじいさんとおばあさんの暮らしを見て、力になりたいと思われたようです。

「地縁があったんですよ。」

小林さんは無事に地域おこし協力隊に合格。現在、2年目の冬を迎えています。当時を振り返って話をしていただいた小林さんの一言が、心に響きます。

物件探しと生活

奥様と二人で始める江田島市での生活は家探しからのスタート。

「二人での生活なので、賃貸のアパートに絞って探したのですが、数が少なく、思ったより家賃相場も高かったので、なかなか見つかりませんでした。部屋が決まったのは本当に運が良かったです。」

広島市内で働いていた奥様の通勤を考慮して、中町港近くのアパートにこだわって探していました。そんな時、あるアパートの退去予定の情報が偶然入り、内覧もしないままで決めたそうです。

「妻は、広島市内の職場まで高速艇とバスを利用して約45分。私は、江田島市役所まで自転車で15分。妻は苦痛には感じてないようです。私は・・・すごく快適です(笑)」

江田島市での生活にも慣れてきたそうですが、最初は地域の習慣に戸惑ったそうです。

「例えば、江田島市の一斉清掃は朝8時開始なのですが、実際には地区ごとに開始時間が違うことに驚きました。うちの地区は、夏は暑くならないうちにという理由で朝7時に始まるんです。」

日頃から地域で顔の見える関係性を築いておいて、近所の人達にいろいろと教えてもらうことが大切だと思ったそうです。

「挨拶は積極的にするようにしています。地域の人とコミュニケーションを取ることで、お互いにとって良い環境、良い関係ができれば良いなと思っています。」

仕事と将来

「江田島市には、漁業や農業をはじめ、工業や福祉などに携わる外国人市民がいます。過疎化の進む中、産業の担い手として欠かせない存在になっていますが、地域における外国人市民の居場所や日本人市民との交流の場が少なかったり、外国人市民が行政サービスに十分アクセスできなかったり。まだまだこれからの部分がたくさんあります。外国人市民を含めた地域住民全員が、地域の担い手であるということを認識することが重要ですよね。」

地域のイベントで外国人市民とダンスチームを組んで一緒に踊ったり、外国人市民の母国の伝統食を一緒に販売したりと、積極的に日本人市民と外国人市民の交流の場づくりに活躍している小林さん。外国人市民の様々な生活相談にも親身に応じています。

知識も経験もある小林さんですが、それにおごることなく、学ぶことを忘れない姿勢には頭が下がります。

「福祉関連も勉強していますが、地域に住んでこそわかることもあると思います。自分も一人の江田島市の住民ということを強く意識して取り組んでいます。日々勉強ですね(笑)」

小林さんの地域おこし協力隊としての任期もあと1年。卒業後のことを伺ってみました。

「将来は、大学教育に関わるのが夢です。江田島市では、地縁に加え、この2年間で多くの人との縁もできました。残り1年、今後の江田島市との関わり方も含めて将来を考えていきたいと思います。」

<2021年1月掲載>

能美町(中町)は住んでみてどんなところですか?

生活するのに便利です。特に私達夫婦にとって中町は港とコンビニがあるのが良い点です(笑)

島で一番好きな場所はどこですか?

ずばり、産直市場ですね(笑)鮮度が抜群です。妻と一緒に季節(旬)の野菜を楽しみによく行ってます。